按摩は中国に生まれて日本に渡来してから手技療法として広く一般大衆に親しまれた療術で、
薄い衣服の上から主として経絡に従って遠心性の手技を強弱の刺激としてツボ、生体に加え、
体の変調(疲労、肩ごり、頭痛、耳鳴り、めまい、眼精疲労、不眠、神経過敏、食欲不振、
自立神経失調症、生理不調、便秘、腰痛など)を調え健康を保ち、さらに増進させる手技療法です。
按摩の『按』はおさえるという意味です。『摩』はなでるという意味です。
中国では按摩は通常『推拿』といいます。推は按摩と同じくおさえる・なでるという意味です。『拿』は指で筋肉、皮膚を直角牽引という手技です。主に脊椎に施します。脊椎の両側には内臓の自律神経節を排列され、それと脊椎に排列され背兪ツボ(心兪、肺兪、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪、大腸兪、小腸兪、腎兪、膀胱兪ツボ)ほぼ一致しています。
拿法は内臓機能の促進、病気の治療及び自律神経失調からなる諸症状の改善作用はすぐれています。
按摩治療の対人体の作用機理は、主に全身の血液循環を促進し、全身の各組織細胞の栄養を高めることです。筋腱の異常緊張、硬結を緩解させます。代謝産物の吸収を促し、排泄作用を促進させます。
爽快な感覚を与えることにより精神を鎮静させます。
■按摩、マッサージ、指圧の相違点
臨床では按摩、マッサージ、指圧という言葉はよく混同して使われます。この三つは共に生体刺激療法でありますから基本的には相違はありませんが、手技方法はそれぞれ異なる点があります。
按摩は薄い衣服の上から施術を行い経絡循行方向に筋肉、ツボ対象に揉くう主とし筋肉の硬結を取り除き筋組織の循環を良くし、新陳代謝を盛んにし栄養を高め、機能も盛んにします。また目的に応じて他の手技をいろいろに組合せてリズミカルな複合圧としての刺激を与えて身体の機能を調節を図ります。
マッサージは皮膚に直接、滑剤を用いて施術するもので、末梢から中心に向かって手主に軽擦法を施し血液。リンパの還流を促し、また他の手技をいろいろに組合せて与える刺激に変化を加え多種の生体反応を期待します。
指圧は薄い衣服の上から生体に現われる反応点を対象として主に一点圧の刺激を遠心性に与え。圧反射機伝により神経。筋の機能を調節するものであります。日本の独特のものです。